2019年1月19日
2020年4月16日
トラック運転手がクレーンオペレーターへの転職を目指すべき理由
関東圏を中心にクレーンのリース・レンタル業をしております黒川重機株式会社です。
弊社には約80名ほどの社員が在籍しており、そのほとんどがクレーンオペレーターとなっております。
クレーンオペレーターの中にも、社会にでてからずっとオペレーターとして活躍していた者もいれば、建設とは全く無縁の仕事をしていながらも、思い切ってオペレーターの飛び込んでみたという者もいます。
ただ、クレーンオペレーターに転職をする志す者の中で、圧倒的に多い職業が「トラックドライバー」です。 我々の業界に詳しい方であれば、何となくご理解されている方も多いかと思われますが、「トラックドライバー」から「クレーンオペレーター」に転職される方が実は本当に多いのです。
ただ、トラックドライバーの方。特に長距離トラックドライバーの方であれば…ひとりきりで過ごす時間が多く、インターネットという媒体でしかこういった情報を得られないかと思い、今回トラック運転手のお仕事から転職したいとお考えの方々に向けて、是非ともクレーンオペレーターという職業はどうかという提案をさせていただきたいと思い、この文章を書かせていただきました。
これからお話させていただく事は、弊社の実際の社員が体験し実感したことも踏まえておりますので、是非、転職を検討されている方はご覧ください。
クレーン会社がトラックドライバーの人材を求めたいワケ
まずは我々クレーン会社が積極的にトラックドライバーを採用したい理由からお話させていただきます。 それはたった一つ。大型の車両の運転に慣れているから… 以上です。
えっ それだけ…!?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、本当にそれだけです。
実は「大型車両の扱いに慣れている」というのは、我々採用させていただくクレーン会社からしてみれば評価しているポイントなのです。
なぜなら、クレーンの仕事は現場で操縦をするだけではなく、現場までクレーンを運転していくという作業が発生します。また、重量のあるクレーンは現場で組み立てを行わなければならないため、それぞれの部位を分割して、トレーラーもしくはユニック車に乗せて運搬していきます。
その際に大型車両で公道を走ったことがないという者と比べれば、トラックの運転経験のある者の方が、我々も安心して任せることができます。
さらに我々の体感ではありますが、大型の車両を扱っていた経験のある方は、クレーンの操縦技術の習得が早いというのも感じております。
初めて大型車両の運転をした時のことを思い出していただきたいのですが、「ぶつけてしまうのでは…?」と恐怖心を抱えたことはありませんか? 大型車両を操作したことのない方はその恐怖心を取り除くのに時間がかかりますので、現場を任せるには時間が掛かってしまうのです。
また、会社としてもできる限り早く現場に通用する人材を早く育てたいので、大型車両の運転に慣れているというのは魅力的なポイントに感じているのです。
さらに、一般的なお話をすると、そもそも大型の車両を運転する職業というもの事態には非常に限りがあります。トラックドライバー以外には辛うじて、レッカー作業の運転手さんとかでしょうか・・・ とにかくトラックドライバーの方々が持っている「大型車両の運転に慣れている」というのは、実際のところ希少な人材なのです。
上記のことから、多くのクレーン会社はトラック運転の転職を積極的に行っていきたいのです。
転職後のキャリアアップ

それではトラックドライバーがクレーンオペレーターへ転職した場合どの様なキャリアアップが待っているのでしょうか?
正直なところ「キャリアアップ」という点においては各クレーン会社によって変わってきますので弊社のキャリアアップについてご説明します。
まず、クレーン免許を所有していない方であれば、所定の機関に行き各種クレーンの操縦に必要な講習を受けてもらいます。 もちろん、講習にかかる費用は全額を会社で負担いたします。
その後、指導担当の社員と弊社独自の技能訓練を行い、現場に出せる技能があると判断した場合、いよいよ現場にでてもらいます。
最初は指導担当の社員が同行しつつ、徐々に現場の空気にも慣れていき、指導担当の社員が現場を任せられると判断したら、独り立ちとなります。
給料のアップはどの様に行われるのか
弊社の場合クレーンオペレーターは操縦するクレーンが大きければ大きいほど収入がアップします。
理由は2点あります。
1点目は、大きい車両であればあるほどクレーンは大きくなればなるほど、視界も取りづらくなり、操縦が難しくなってくるからです。
2点目はより複雑に人が絡み合う現場に対応する現場を把握できる能力と、早急に作業が完了できる技術が必要になるからです。 比較的大きいクレーンであればあるほど、吊り上げる重量物も重くなります。
その為、必然的に準備や配慮すべきことが多くなります。それらの業務を効率よくかつ現場の緊急の依頼に答えつつも作業を完了させなければなりません。
クレーンの操縦が上手い、早いということにおいてはもちろん大切です。
しかし、より大きな現場になればなるほど、クレーンの操縦以外にも配慮しなければならないことが増えるからこそ、現場の状況を見渡させ、素早く作業を終了させることのできるオペレーターに任せられるのです。
少し話はズレましたが、 収入を上げていくには2つの能力を高めていくことが重要で、 「クレーンの操縦技術」 「現場を把握する能力」 この2つの能力を高めて下さい。
そして、より大きいクレーンの操縦技能の取得にチャレンジしていって、様々な現場に対応できるようになれれば、 キャリアアップしていきます。
最後に
最後にここまで様々なことをお伝えさせていただきたいのは、トラックドライバーで転職に悩まれている方がいらっしゃれば、是非クレーン業界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?ということのみです。
トラックドライバーの仕事は中々家にも帰れないという方々も多いでしょう。であれば、比較的働く時間も安定しているクレーン会社へ思い切って転職してみるのもいかがでしょうか?
また、もしよろしければその転職先に黒川重機株式会社も候補に入れていただければ非常にありがたく存じます。